【OOSHITA’s BLOG】

「浮き屋根の家」の外観は、思っていた通りのカッコよさでした。
街に建ち並ぶ無数の家の中でも、他の家に似ておらず、なにやら品もある。

私が最初に憧れた「あの家」や、
僭越ながら我が家にも似たこの雰囲気は、もしや…

と思い、他部門から新築営業部門にコンバートされたばかりだというメガネ男子に聞いてみました。


「この家の設計は…?」


「桐山さんです。」

やっぱりね。

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近づいて見てみると、各部で

「あ〜桐山さんだわ!」

と感じるパーツを次々に発見。

それは、ジョリパッド吹き付けの外壁であったり、

建物の角をくり抜いたような玄関アプローチであったり、

アクセントとして使う木壁であったり、

洗い出し仕上げの土間であったり。

あとは、屋根の傾斜のなだらかさ具合とか、
全体の絶妙なアシンメトリー具体とか?

たぶんそのへんが、私の好きな「桐山くささ」を醸し出していました。

もちろん桐山さん1人だけで作ったのではなく、我が家でいう田中さんのように、力を添える存在あってのデザインなんだろうとは思います。
でも今回私が見ただけで桐山さんの匂いを感じ取った以上、やはりそこには確固たる桐山臭が存在するのです。

かなり臭いのです。

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さて、
臭い臭いと言っていると施主様にまで失礼な気がするので、この話はこれくらいにして。

以下、このお宅を少しだけ紹介させていただきたいと思います。

(※ 写真の使用許可をとって載せています。)

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まずは玄関周りから。

これは外観のアクセントになり、玄関と外との程よい目隠しにもなる壁のスリット。
壁でしっかり玄関を守るけど、少し見えるようにもしておくっていう。

それにしても、スリットの間にもうまいことジョリパッド吹き付けできるんですね。

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屋内。
こんな写真ですみません!

玄関には、たっぷりの玄関収納と棚がありました。
思うに、玄関収納を充実させたのは絶対に正解!
実は我が家でも玄関にたっぷりの棚をつけ、非常に重宝しています。

そうそう、
写真を見ると、棚の縦板の下が切ってあるのがわかると思います。
大きい(長い)物を置くためなんだろうなと思いましたが、土間に水を流して掃除できるようにするためでもあるんだとか。
なるほどね。

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玄関の頭上には間接照明。
そして、そこにピクチャーレールが付いています。
私も絵が好きなので、ピクチャーレールは考えれば良かったかなぁと、ちょっと羨ましく拝見しました。
間接照明で照らすと、アートも映えますからね。

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そして、リビングの吹き抜けです。

吹き抜けの面積としてはさほど大きくないと思いますが、とても明るく開放的で、その奥に見える青空が鮮やかでした。
照明もエレガントですね。

リビングから青空を見上げられる気持ちのよさは、格別です。
(それが伝わるような写真が撮れず申し訳ない…)

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テレビボードと床。
テレビボードの両側には作り付けの収納があり、その間にこの造作テレビボードがピッタリと納まっていました。

床は一見無垢材のように見えましたが、我が家と同じLIXILのD-FLOORだそうで。
なんでもD-FLOORは毎年新しいものが出ているらしいので、我が家のやつなんかはもう2代くらい前なのかも。
満足してるからいいですけどね。

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和室はLDKと直通で、和室の中にこんな勉強コーナーがありました。

子供の勉強に使うにせよ、大人の読書や作業に使うにせよ、とても心地よさそう。
目の前には植栽があり、
座って上を見上げると…

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ここにも青空が。
こりゃ気持ちいいわ。

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ここからは2階です。

これは廊下の壁ですが、錯視のような、不思議な写真になりました。
斜めに配置された部屋の壁がそうさせています。
そのような配置にした理由までは聞いていませんが、光の入り方も面白く、なんだか新鮮でした。

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そしてこれが、「浮き屋根」を内側から撮った画。

屋外の軒と室内の天井が平らになっていることが、ハイサイドライトを通して視覚的に分かるようになっています。
ですからこの家を外から見上げた時、屋根がそのまま屋内まで繋がっていくように見え、「浮き屋根」の視覚効果を生むんですね。

また、
このお部屋自体も広い上にとても天井が高く、しかも勾配が付いていて、開放感がすごかったです。

見上げると高い天井、
そこから続くきれいな軒、
その奥には青空。

贅沢です。

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と、
人様のお宅の見学リポートを書かせていただきました。
実際に行ってみて、上質で、しかも個性的な、とても素敵なお宅だと思いました。

とはいえ外観、インテリアについてはほとんどご紹介していませんし、こんな記事だけではとても伝わらないと思います。

私の家がそうだったように、このお宅もしばらくの間、予約制のモデルハウスになるそうです。
実物を見てみたい方は、お邪魔してみてはいかがでしょうか。