【OOSHITA’s BLOG】
叶わなかったものシリーズ。
第二弾は…
◾️小屋裏収納 or 蔵収納◾️
これは「叶わなかった」というよりは「採用をやめた」ものです。
たっぷりの収納スペースを嫁が求めているのは分かっていたので、当初は「小屋裏収納 」or いわゆる「蔵収納」を考えていました。
もっとも、これらは設計面で大幅な変更になるでしょうから、限定ALIVIOを建てる場合は到底ムリ。
あくまでも自由設計の「暖森の家」を建てる場合に、入れられたらいいな〜と。
しかし、
よくよく考えるにつれ、我が家にはあまり必要ないのでは?と思えてきました。
以下、私個人の戯言と思って読んでください。
いや、小屋裏やミサワホームファンの方は読み飛ばしてください。
所詮、素人おじさんの独り言ですから。
まず、小屋裏収納。
空間の有効活用という点では素晴らしいと思います。
「天井高1.4メートル以下」など一定の条件を満たせば、延床面積にも算入されません。
私自身、実は過去にコレがある寮に住んでいたことがあり、たいへん重宝していました。
だからこそ要望に入れていたのですが…
考えてみれば、当時小屋裏収納に荷物を詰め込んでいたのは、寮に充分な収納スペースが無かったから。
だから仕方なく、重い荷物を抱えたまま苦労して不安定な梯子を上り、サウナみたいな小屋裏に荷物を放り込んでいたのです。
しかし新居を建てるなら、居住スペースも収納スペースも寮よりずっと広くなります。
ですからわざわざ小屋裏を使う必要性自体が低くなるはず。
加えて、やはり使い勝手についての疑問もあります。
グウタラな私は、家の中のいちばん高いところに荷物を持っていくのがしんどい。
小屋裏に放り込んでおきたい物って何なのかと考えると、ウチの場合は季節物の衣類や扇風機などの機械類に加え、本などの紙類がかなり多くなりそう。
となると、要するに重いんです。
体力に自信ナシの怠け者なので、たとえ年に数回のことであっても、荷物を持って上下したくないなぁと。
今でさえそうなんだから、歳をとったときには全く小屋裏を使わなくなる自信があります。
次に、温度。
どんなに高断熱の家でも、小屋裏は暑いはず。
そうなると、熱で劣化・変質する類の物は怖くて置けません。
また、小屋裏から熱い空気が階下に下りてくるのもイヤ。
ちゃんとした扉をつければ防げるのかもしれませんけどね。
更に、小屋裏に上がるためには階段を設置しなければならず、そこでまたスペースとお金を食います。
梯子?ムリムリ。
鉄骨階段を上がれない嫁さんが、荷物を持って梯子を使えるワケがありません。
てか、固定階段を設置しちゃうと「あわよくば居室のように小屋裏を使おう」感が出ちゃいますよね。
そうなると、場合によっては居室と見なされ、建築上問題が出てきてしまうこともあるんだとか。
そうやって考えていくと、あえて小屋裏収納を作る必要は無いように思えてきました。
「ホームセンター」と「100坪」、どちらの土地に家を建てるにしても、幸運なことに広さには余裕がある。
だからお金をかけて小屋裏収納を作るくらいなら、1階や2階の間取りをよく考えて収納スペースを増やすか、外に大きめの物置を置いた方が良いんじゃないか?
そんなわけで、まず小屋裏収納の案は消えました。
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続いて、蔵収納。
ここではミサワホームさんの代表商品「蔵のある家」で有名な収納スペースのことを指しています。
1階と2階の間とかに天井高1.4メートル以下の収納空間を作っちゃおう、というやつです。
これなら、小屋裏収納の際に触れた温度や階段の問題はクリアできそう。
それでいて、小屋裏収納と同じく、条件を満たせば床面積に含まれないというのが蔵収納の売りです。
そんな魅力的な蔵収納ですが、
個人的には「床面積に含まれない」を過大評価しちゃいけないな、と思ってしまいます。
私の素人理解では、延床面積に含まれないことによる大きなメリットは2つ。
・固定資産税、都市計画税がかからない
・建ぺい率、容積率を圧迫しない
最初は、これが素晴らしいことのように聞こえました。
でもよく考えると、我が家にとってはそれほどでもないような…
税金の対象にならないのは確かに嬉しいです。
でも、それによって節約できる額ってどれくらいなんだろう?
まず都市計画税について地元市役所のHPで調べてみると、
「納税義務者は市街化区域内に土地・家屋を所有している方」
だそうです。
我が家の第一候補地「ホームセンター」は市街化区域ではないので、そもそも都市計画税の支払い自体が求められていないんですね。
だから天井高が1.4メートルだろうが5メートルだろうが、都市計画税はゼロだと分かりました。
次に固定資産税。
こちらは我が家にも関係してきます。
5〜10帖の蔵収納スペースを作るとして、そこに税金がかからないのは確かに嬉しいです。
でも、
たとえ年間数万円分が非課税で済むとしても、蔵収納を作る際には百万円レベルのお金がかかるでしょう。
トータルで見て、費用は結局上がります。
もし、蔵収納を作ることで納戸や各部屋の収納スペースを大幅に削り、家をギュッと小さく出来るのなら、お金の面でもそれなりに得だと言えるのかもしれませんね。
でも、収納スペースは各部屋、適所にほしい!
蔵を作ったから他の収納を無くすなんてことは、私たちには無理!
つまり、蔵収納はあくまでもプラスαの贅沢収納スペース。
そこには当然費用がかかるんだと考えたほうが良さそうです。
税金がかからない上に施工費用もタダならば喜んでお願いしますが、そうでないなら、ウチには手が出ない贅沢設備。
潔く諦めさせていただきます!
もう一つのメリット、建ぺい率や容積率の件については、我が家の場合メリットになりません。
幸い建ぺい率も容積率も意識しなくて良いくらい、充分な余裕があるからです。
これらを気にしなくて良いっていうのは、田舎住まいの良いところですね。
気がつけばかなりの長文になってしまった…いつも長いけど。
要するに、
当初欲しいと思っていた小屋裏収納、蔵収納についてよく考えた結果、我が家では不採用になったという話です。
早い段階で考え直して撤回したので、たぶん桐山さんたちはこの要望自体を憶えていないでしょう。
てか私も、要望書を見返してみて初めて思い出しました。
「あの頃はこんなこと考えてたな〜」と。
蔵収納等を早々に諦めたことが正解だったのか、それとも案外、後悔ポイントとなってしまうのか。
住み始めてみないと分かりませんね。