【OOSHITA’s BLOG】

2つの玄関。

これは限定ALIVIO(つまりはわが家)の間取りの特徴のひとつです。
図面で説明しましょう。

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これが、限定ALIVIOの玄関周りの大まかな作りです。(いろいろと変更をお願いする前の原案です)

図の中央が正面玄関。
手前にある玄関扉から入ります。
お客様を迎えるにはこの正面玄関を使います。
まさにわが家の顔です。

しかしそれとは別に、普段の私たち用に、もう一つのルートが確保されています。
それが、ビルトインガレージから直接出入りできる「家族用玄関」。
図面左上のビルトインガレージから入り、ホールで正面玄関と合流できるようにしてあります。

このように、和室を挟むようにして、お客様を迎え入れる正面玄関と、私たちが日常の出入りで使う家族用玄関があるんです。

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打ち合わせ初期、玄関絡みで私たちが要望として挙げていたのは

「不要な靴はしまっておきたい。だから玄関収納がほしい」

ただそれだけでした。

それに対する桐山さんの答えが、

「限定ALIVIOには家族用玄関を作ります。
だから正面玄関はキレイに保てますよ!」

でした。

正直、その「家族用玄関」なる構想を聞かされても、私はいまいちピンときていませんでした。

玄関に仕切りを作って、家族はその奥で靴を脱ぐようにするんですね?
いろんなお宅で採用してるのを見たことがあります。
確かに良いですよね、アレ。
家族の靴が散らかってても、仕切りで隠せるし。

そう思っていました。

しかし、後に図面や模型を見ながらしっかりと説明を受け、ようやく桐山さんの言う「家族用玄関」を理解した私。

1枚の玄関ドアから出入りして、中で分ける…のではないようです。
玄関ドア自体が2ヶ所、それぞれ別の場所にあり、家族とお客さんが別の場所から出入りできるようになっている。
本当に2つの玄関がある。

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それを分かったうえで、まず最初に思ったのは

「ムダに贅沢なんじゃないすか?」

玄関を2つ作るってことは、単純に2倍ではないにせよ、スペースもコストも相応にかかるってことで…。

それって本当に必要か?

そう思いました。

でも確かに、メリットもあるよなぁ。

出入口が2つあるおかげで、状況に応じて好きな方から出入りできる。
出たい方向へ、まっすぐ出られる。
ウチの場合、家族用玄関ドアはビルトインガレージ内部につながるので、車を使うときは家族用玄関から、お客様への応対や郵便物の取り込みの際は正面玄関から出入りすれば、最短の動線で済む。

特にビルトインガレージに関しては、直通の通用口を作ることによって、一滴の雨も受けずに出入りすることが可能になるんですから、これはゼヒ欲しい!

てか、ビルトインガレージ内部にすんなり行けないとすれば、それはやっぱり不便でしょう。
直通で行けたほうがいいに決まっています。

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じゃあ、いっそ正面玄関をビルトインガレージの中に作っちゃえば?
そしたら玄関1つで済むやん。

…という考え方もあるでしょうが、ビルトインガレージの中は無骨な空間。
物もいろいろ置きたいし、お客様を迎えられるようなスペースではないのです。
防犯の意味でも、ビルトインガレージに人を出入りさせたくないという気持ちがあります。
だから、ビルトインガレージ内部の出入口はあくまで「家族用」にしたい。

プラス、

先ほども書いたとおり、「出入口が2つあること」自体に私は大きなメリットを感じました。
一般的な、玄関内部を仕切る方式の家族用玄関は、あくまでもお客様に見える部分をスッキリさせておくのが目的。
それに対し、ドアを2箇所に設ける形の家族用玄関なら、家への出入りの動線をよりフレキシブルにしてくれるというメリットが上乗せされるのです。

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そしてコストの面でも、最初思ったほど贅沢ではないような気がしてきました。

だって、荷物の搬入とかゴミ出しを楽にするために勝手口を作るお宅はたくさんありますもんね。
限定ALIVIOがやろうとしていることも、それと大差はありません。
ただ、その場所がキッチン周辺ではなく、ガレージ内部だというだけ。
目的もゴミ出しとかじゃなく、家族のメイン出入口だというだけ。
勝手口みたいなものだけど、出入りの頻度が極めて高いから、ちゃんとした下駄箱をつけたというだけ。

そんなふうに考えれば、とても理に適っているし、なにも贅沢じゃないんじゃないかと思うようになりました。

うん、いいじゃないか、家族用玄関。
採用!

つづく