【OOSHITA’s BLOG】

皆さま、上棟に引き渡しにと、大きな行事を迎えておられますね。
読ませていただくと、自分の家の式を思い出して懐かしくなります。
sunnyさん邸もいよいよ引き渡されたのですね。
おめでとうございます!

HARUKITIさんのお宅は内覧会をされていたので、性懲りもなく見学に行かせていただきました。
立地も家も素晴らしく、私たちがお邪魔した時にもたくさんの見学者さんが来られていました。
きっと、未来の家づくりの大きな参考にされることでしょう。

ブログもついに森住建に決めたところまで進みましたね。
引き渡しが済むと、感想を言ってもらえる人もいなくなり、ブログを書くモチベーションがなかなかキープできないと思いますが、ぜひまた時間を見つけて続きを綴っていってください。
今後の展開も楽しみにしています。

さて、ここからは自分の記事です。
窓の話。

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約5年前になりますが、よく覚えています。

「家は性能」のI社に出会い、住宅の断熱性能に関する話を初めて聞いたあの日。

「今の新築では、複層ガラスが常識です」

「冬の寒さ、夏の暑さは、どこから家の中に入ってくると思います?
いちばんは窓からなんですよ」

「I社の窓はトリプルガラスの樹脂サッシで、ガラスの間にアルゴンガスが入っています」

難しい話はよく分かりませんでしたが、「家の断熱を考えるなら、とにかく窓が大事!」という点は理解しました。

たしかに言われてみれば、
冬場、窓の方からやってくる冷気が身体に沁みるほどキツいのは、子供の頃から何度も実感したことがありました。
特に造りが古い実家やアパートでは、窓際でしばらく過ごすだけで身体が冷え切ってしまうくらい、窓側から室内に向けて冷気が侵食してきます。
窓際は寒い。
だから、カーテンをかけて少しでもマシにする。
当たり前すぎて、それをどうにかしようという発想自体が全くありませんでした。

ところが今や、窓(サッシ)によって断熱性能が左右されるのはもはや常識。

性能的には樹脂サッシがいい、いやいや木製だ、トリプルガラスだ…
各メーカーが様々な商品を開発し、工務店側も当然のようにそれなりの窓を標準採用しています。

私たちも最初の頃は

「複層ガラスならそれだけで幸せ」

くらいの意識でしたが、色々と知って比べていくに従い、予算や耐久性と相談してなるべく高性能なものを採用したいと思うようになりました。
だって、家の中が暑いのも寒いのも嫌ですからね。
光熱費もかかるし。

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さて、前置きが長くなりましたが、森住建標準の窓は?

LIXILの「サーモスII」という商品です。

「断熱窓」と銘打った商品で、もちろん複層ガラス。
細めのすっきりしたフレームが特徴で、バラエティに富んだラインナップ、防犯性も考慮され、ほどほどのお値段。
バランスのとれたパッケージという位置付けのようです。

しかし、ウチは新商品ALIVIOのモデルハウス。
標準仕様が、従来の森住建の家とは多少違います。
その違いの一つが、今回のテーマである窓。
サーモスIIの断熱性能を高めた「サーモスX」が標準仕様でした。

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サーモスIIとの大きな違いは、サッシの構造とアルゴンガス。

まずサッシの構造については、とりあえず写真で。

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これは、新宿のLIXILショールームに展示されていた、サーモスIIとサーモスXの断面です。
右側のサーモスXのほうが大きく、多層になっていることが分かります。

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サーモスXのほうのアップ。
難しい技術のことはよく分かりませんが、この多層構造で断熱性能を高めているそうです。

また、この展示品のガラス部はトリプルガラスなのが分かると思います。
サーモスXには普通の2枚ガラスの他にトリプルガラスのバージョンもあるのです。
こちらの方が当然値は張りますが、その分、断熱性能は高くなります。

尚、トリプルガラス(サーモスXの話ではなく、一般的な話)の場合、真ん中に入る薄いガラスに亀裂が入ってしまう現象があるんだと、最近ある人に聞きました。
それがどれくらいの頻度で起こるのかまでは知りませんが、確かに真ん中のガラスは中間層を仕切るのが目的なので、薄いものが使われるみたいです。
で、もしそこが割れてしまうと、当然全体を交換…
なんだかもったいないですよね。

だったら最初から中間の仕切りガラスなんて無くして、分厚い空気(orガス)層を作っちゃえばいいやん!

と、素人的には考えてしまうのですが、厚さ12mmを超えるような空気層を作ると中で対流が起こり、却って断熱性能が落ちるんだとか。
だから、空気やガスをたくさん閉じ込めた分厚い窓を作ろうと思うと、中に対流防止用の仕切りガラスを入れるのはどうしても必要なんだそうです。
なるほどねぇ。

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サーモスXの話を続けると、
ガラスとガラスの間には、熱伝導率が低いアルゴンガスが封入されています。
ここはサーモスIIとの違い。
空気以上に熱を通しにくいガスを入れることにより、同じ厚みでも断熱性能は上がるということでしょう。

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と、よく知りもしないのに窓の断熱性能について書いてきましたが、この記事を読んでくださっている方が知りたいのは、そんな素人ウンチクよりも

「実際のとこ、サーモスXってどうなのよ!?」

ってことですよね。
その点を最後に。

【ひと冬越しての感想】

・確かな断熱性能があると思う。
実際、窓が冷たいと感じることが無い。
直に窓ガラスに触ってみても冷たくない。
寝るときだけは、窓際の冷気を全く感じないこともないが、今までのアパートの窓から来ていた強い冷気とは全く比べものにならない。

・結露に関しては100点!
他の家づくりブログを読ませていただくと、トリプルガラスだろうが樹脂サッシだろうが結露する時はするとのことで、ウチも多少は結露するものだと思っていた。
でも、結果は結露ゼロ。
素直に驚いた。

もっとも結露に関しては、家全体の断熱性能とか室内環境、住んでいる地域や換気システムなどにも左右されるんだろうと思います。
でも少なくともウチでは結露と無縁の冬を送ることができましたし、そこにサーモスXの性能が大きく貢献していることは間違いありません。
結露大嫌いな嫁、大喜びです!

先日家に来られた桐山さんたちも、サーモスXの断熱性能を実感し、子供のようにテンション上げておられました。
それはもう、見ていて微笑ましく思えるほど(笑)
たくさんの家を知っている桐山さんたちが言う「やっぱりサーモスXはひと味違いますね!」の言葉と はしゃぎっぷりには真実味があり、ウチはサーモスXを採用させてもらえて良かった!と改めて思いました。

ちなみにLIXIL商品で言うと、サーモスXの上にさらに「エルスターX」というのがあります。
こちらは「世界最高水準の断熱性」だそうです。
ものづくり大国の日本ですが、窓に関しては後進国なんだとか。
これから更に高性能な窓が生まれていくのかもしれませんね。