【OOSHITA’s BLOG】

和室の飾り壁を無くし、収納にするプラン。

実用性アップの代償にデザイン性がダウンしてしまうところでしたが、桐山・田中コンビはちゃんとそこをカバーする案を用意してくれていました。

一つめは、前回の記事で書いた
「吊り戸棚+間接照明」。

そしてもう一つが、今回の記事です。
それは
「畳の周りを木で囲おう」
というアイディアでした。

って、「木で囲う」なんていう表現じゃ、よくわからないですね。
順を追って説明させて下さい。

実は、森住建「おうちLABO」の和室コーナーには、こんな床材が使われているんです。

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ヨーロピアンオークに「名栗加工」と呼ばれる加工を施した この板。
手作り感のある独特の凹凸が、凄くカッコいい。
この板は、名栗加工の中でもスプーンでえぐり取ったような文様で「スプーンカット」なんて呼ばれるそうです。

初めて「おうちLABO」に行った時にこれを見て、私は一目で気に入りました。
過去に行った他社(これまたD社です)にも少し似た物があり、私はそれにも惹かれていましたから、森住建でもこういう物を扱っていることを知ってテンションアップ!
できることなら我が家に採用してみたいと、ずっと思っていたのです。

その願いが通じたのか、私たちが建てようとしている限定ALIVIOには、このスプーンカット加工のヨーロピアンオークが初めから組み込まれていました!

それが、ここです。

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分かるでしょうか。分かりにくいですね。
玄関の式台(土間と床の間につける台)が、スプーンカットのヨーロピアンオークなのです。
オシャレになりそうでしょ?

でも、これは最初からの仕様ですから、和室の変更とは直接関係ありません。

今回、和室の変更に際して桐山さんたちから新たに提案していただいたのは、

「玄関だけでなく和室にもこのスプーンカットの床材を採用しましょう。
といっても床は当然畳だから、畳の周りをロの字型のコレでぐるりと囲ってしまいましょう」

という案なのです!
「飾り壁」を無くしたなら、「飾り床」で補おうってワケです。

こんな提案は想像していませんでした。
スプーンカット好きとして、想像するだけで涎が出そう。

ただ、スプーンカットはかなり存在感のある代物。
それだけに、「玄関と全く同じ板を和室にまで使うと、ちょっとクドくなるんじゃないかな?」という懸念もありました。

で、D社で使っていた黒い床(名栗加工だが、森住建で見たものとは雰囲気が違う)の写真をチラつかせ、「私はこんなのも好きですよ」アピールをしたりして(笑)

ですがとりあえず、玄関と同じスプーンカットのヨーロピアンオーク材を和室にも使うことで、この日は仮決定。
最終的にどういう物にするのかは、またじっくり考えて詰めていくことになりました。

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ここ最近の記事で書いてきた、レッドシダー、アクリル照明、そしてスプーンカットの床。
これらはいずれも過去に見に行った会社で印象に残っていた物でした。
でも同時に、「カッコいいけど贅沢だから、コスト的に難しいだろうな」と思って諦めていた物でもありました。
それゆえに、こちらから積極的に「コレを使いたい」とは言っていなかった物ばかり。

ところが、
偶然か必然か、限定ALIVIOにはレッドシダー天井やスプーンカットの式台が初めから組み込まれており、私たちが限定ALIVIOを気にいる理由の一つとなりました。

そして更に、
今回の変更でアクリル照明が登場、レッドシダーとスプーンカットも増設され、ますます私たち好みのデザインに!

同時に、
嫁の強い希望だった「収納の増加」も実現しました!

もちろん、その分オプション代金がかからなかったわけではありません。
でも、仕様変更で逆に安くなった部分はちゃんと引いてくれていますし、ALIVIO初のモデルハウスだからということで充分に頑張っていただいたのも事実。
なにより自分たちの家を自分たちが好きになるためのちょっとした投資として、気持ちよく採用できる提案ばかりでした。

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何度も書いている通り、限定ALIVIOは基本的には規格住宅。
でも、私たちは「自分たち好みの注文住宅を建てた」という気分でいます。

好みは本当に人それぞれですが、粘りに粘って20社も回った末に、私たちの好みを具現化したようなプラン(限定ALIVIO)と出会えた幸運。
それプラス、森住建と私たちが協力してより良い物を作ろうと知恵を出し合い、尊重しあい、歩み寄ったこと。
(歩み寄ったのは、主に森住建のほうかもしれませんが 笑)

おかげさまでどんどん私たち好みの家が出来上がっていき、満足度は上がっていくばかり。
毎週末の打ち合わせが楽しくて仕方のない時期でした。