【OOSHITA’s BLOG】

階段問題が解決し、限定ALIVIOがいよいよ手の届くところに来ました。

もう、みんながヤル気満々!
「ホームセンター」の土地に限定ALIVIOを建てるという前提で、あとは細部をどう調整していくかに話の焦点が移っていました。
私たち自身ももうすっかり限定ALIVIOを建てる気になっていて、土地についてはなんとか頑張って「ホームセンター」を手に入れることしか考えていませんでした。

20160605143712.jpg

そんな雰囲気の中、森田さんが口を開きました。

「ところで、土地関係でちょっとリサーチしてきたことがあるので、お伝えしておきますね」

「ホームセンター」の土地に関する新たな情報かな?
COME ON!
あの土地のことなら、何でも知りたいぜ!

しかし、そうではありませんでした。

森田さんが調べてきてくれたのは意外にも、

「ホームセンター」の土地のライバル、「100坪」の土地の情報でした。

20160605144105.jpg

森田さんは、「ホームセンター」の土地についてあれこれ調べてくれたのと同様に、今度は「100坪」のほうにも足を運んでくれたようです。
そこでご近所さんに突撃したり法務局で資料をとったりして、私たちが気にしそうな自治会のことや土地の権利関係などを調べてきてくれたのでした。

ちなみに私から周辺調査をお願いした土地は「ホームセンター」のみ。
それ以外の土地についてはお願いしていません。
つまり「100坪」については、完全に森田さんが気を利かせてやってくれた調査です。

この時、隣にいた桐山さんが何を思いながら森田さんの報告を聞いていたのかは分かりません。

私が桐山さんなら、

「オイオイ、森田くん!
せっかくお客さんが限定ALIVIOを建てる気になってくれてるのに、別の土地の調査結果を伝えてどうするんだ。
『100坪』の土地は北接道だから、限定ALIVIOは建てられないんだぞ!
だからこのお客さんには『ホームセンター』のほうを買ってもらわないと、せっかくのALIVIOモデルハウスの話がポシャっちまうんだぞ。
分かってるのか?」

なんて考えて、気が気じゃなかったでしょう。
森田さんのブロッコリーヘッドを1発しばいて止めていたかもしれません 笑

20160605143834.jpg

私たち自身も、一瞬戸惑いました。

先週くらいから土地はひとまず「ホームセンター」に絞って、そこに限定ALIVIOを建てる方向で話が進んでる。
だから今さら「100坪」のほうをそんなに丁寧に調べてくれなくても良かったのに…

最初はそう思いました。

でも、
森田さんから調査結果を聞きながら、私たちの胸にはじわじわと感動がこみ上げてきました。

20160605143915.jpg

「ホームセンター」の土地を買い、新商品ALIVIOのモデルハウスを建ててくれようとしている客がいる。
それは森住建という会社にとって、待望のチャンスだったはずです。
限定ALIVIOを建てるにはいくつか条件があり結構難しいということですから、森住建としてはなおさら 私たちを逃したくなかったはず。

まして森田さんは営業マンです。
会社のプロジェクトである限定ALIVIOの契約、欲しくないわけがありません。

そして私たちのほうも、もうすっかりその気になっていました。
放っておけば、希望の値段より多少高くても「ホームセンター」の土地を買い、限定ALIVIOを建てていたでしょう。

そう、森田さんとしては、ただ流れに乗って「絶対ALIVIOを建てましょう!」と言っていれば良かったはずなのです。

そんな状況は当然に分かった上で、他の土地を追加リサーチして私たちに報告してくれた森田さん。
その真意は…

20160605143808.jpg

初対面のとき、私たちは森田さんに家づくりの予算をお伝えしました。
初回ということもあり、私たちが伝えた予算額は、本音の予算ラインよりもやや控え目でした。

強気な営業マンなら、こちらが低めの予算を伝えていることを見越して、聞いた予算より高い家を建てさせようとすることもあるでしょう。
まして今回のように新商品のモデルハウスを建てたいという背景があるならば、客から聞いた予算を多少超えても、半ば強引に説得にかかることもあると思います。
会社目線で考えれば、そういった営業マンのほうが、もしかしたら有能なのかもしれません。

20160605144249.jpg

しかし、森田さんはそんな駆け引きとは無縁の、裏表のない営業マン。
私たちが伝えた抑えめの予算額も、ほぼそのまま受け止めて考えてくれているようでした。
ですから、限定ALIVIOの第一回見積もり額が私たちの予算額をオーバーしてしまった際にも、私たち以上に森田さんが金額を気にしていたようです。

私たちはというと、その見積額を見て

「ちょっと予算オーバーですけど、限定ALIVIOを建てられるなら頑張ります」

という意向を森田さんに伝えてありました。
私たちにそれを言わせた時点で、森田さんの勝ち。
あとはひたすら限定ALIVIOを建てる方向にレールを敷くのが、営業マンとしての仕事だったはずです。

でも、森田さんは違いました。
この段階でもなお、私たちの選択肢を潰さず、別の候補地にもわざわざ出向いて情報を持ってきてくれました。
私たちがそちらの土地を選んでしまったら、限定ALIVIOの話が崩れ去るのに。

「予算オーバーの限定ALIVIOを建てるという決断を今してしまって、本当に大丈夫ですか?」

「別の土地を買って予算内で建てるという選択肢も、まだ捨てなくていいんじゃないですか?」

そう言ってもらえたような気がしました。

営業成績しか頭にない営業マンならきっと、限定ALIVIOの話をさっさと進めるだけだったと思います。
この件で、森田さんが真に客の立場に立って考え、行動してくださる人だと分かりました。

胸に沁みました。

ちょっとチャラそうに見えるけど、
かなり不器用だけど、
たまにボーッとしてるけど、

この人が担当で良かったと思いました。