【OOSHITA’s BLOG】

岐阜県庁前展示場には、SR社のモデルハウスが2軒あります。
延床面積60坪くらいの大きな家と、もう少し現実に近い、50坪くらいの家。

夢を見たい人は、大きい方に入ってどうぞ浮かれてください。
真面目に建てようと思っている人は、小さい方に入って現実の生活を想像してください。

ってことだと思います。

でもそんな思惑は、私たちには通用しません。
大きい方に入り、その後、小さい方にも入ってやりました。

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ここでは、先に入った大きい家のことを書きます。

ここは外観からして、現実的とは言えないスケール。
でも大きな軒とウッドルーバー(細い木の柵)が恰好よく、こういうのも良いな~と思わされました。

中に入ってみても、やはり「木」へのこだわりを感じます。
それまでにもけっこうな数のモデルハウスにお邪魔していましたが、無垢材の良さをはっきり感じたのはここが初めて。
この床は何の木ですか?なんて営業さんに質問したのも初めてでした。

そもそも私たちは、無垢材の採用についてあまり積極的ではありません。

木はもちろん好き。

無垢の質感も楽しみたい。

でも、初期費用と、メンテナンスの手間と、反りや収縮の問題、あと子供が生まれたり犬を飼ったりしたら傷を付けられまくるのは目に見えている…

そんな現実的な問題を考えると、「ウチは無垢じゃなくて良い」と思うのです。

そのスタンスが唯一揺らいだのが、このSR社のモデルハウスに行ったときでした。

ここは部屋によっていろいろな木を使い分けており、濃いウォールナットの色味と質感は特に魅力的でした。
床材の樹種もここでいろいろ教えてもらいました。

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でも、それまでに見たモデルハウスも、ほとんどは無垢材を使っていたはず。
なのに、このSR社の床だけがなぜそんなに魅力的に見えたんだろう?

理由を考えてみると、2つほど思い当ります。

まずは単純に良い木を使い、手入れもちゃんとしてるんだろうな、ということ。
このモデルハウスはそれほど新しくなく(たしか築8年くらい)、その間に数えきれないくらいのお客さんが入ったはずですが、床にはそれほど目立つ傷もなく、色つやもとても美しい状態でした。
むしろ、年月を経てより魅力的な床になっていたのかもしれません。
やっぱり、良い物をちゃんと手入れして使うと、こんなにも味が出るんだなぁと実感。

もう一つは、「見せ方」です。
このモデルハウスに入って気付いたのは、照明がかなり抑えてあったこと。そして、自然な暖色の照明を使っていたこと。
たぶん、あれは無垢材をより魅力的に見せるための演出です。
もちろん照明だけではなくて、インテリアをデザインする上でも木を際立たせる工夫がたくさんされていたと思います。
木の魅力をお客に感じさせるという明確な方針が感じられましたし、それが成功していると思いました。

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もちろん、床以外にも木は効果的に使われていました。
個人的に気に入ったのは、木をタイルのように使った飾り壁。SR社のオリジナルで、たしか「ウッドタイル」みたいな名前が付いていたと思います。
これは本当にオシャレ!
SR社で建てるのならば、きっと採用したと思います。
ただ、ある程度広い壁に施さないと充分に良さが出ないような気もしたので、その辺は予算とも相談ですね。

間取りとしては、木造とは思えないような広い空間のLDKと、2.5階みたいな変わった造りの寝室が印象に残っています。
3年も前なので細部は忘れちゃって申し訳ないですが…
全体として、上品な木造邸宅として好印象でした。

また、ここでは良い営業さんに当たり、SR社の家についてゆっくりと話を聞けました。
ゴリ押ししない、客観的な立場のアドバイスもいただけて、素直に耳を傾けられました。

ただ、その結果….

という話を、次回以降に。