【OOSHITA’s BLOG】

こんばんは!

今日は打ち合わせもなく、ぶらりと岐阜市内の家具・雑貨店へ行きました。
そこで嫁さんから思わぬプレゼント。

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ドイツ製の名刺入れです。革張りですが骨格はステンレスで、ずっしりとした重みがいい感じ。
しかも、この手の金属製名刺入れには珍しく、表に相手の名刺、裏に自分の名刺を分けて入れられるのです。

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自分の名刺を出したつもりが、前日にもらった他人の名刺だった なんていう失態もありがちですからね。これは重宝しそうです!

嫁さんには子育てで負担をかけてるので、本当は私の方がプレゼントをあげなきゃいけないんですけどね。
これは遠慮なく頂いておきます。

ありがとう。

・・・・・・・・・・・・

さて、I社の話です。

I社を訪問したことで得られた最大の成果。
それはなんといっても、
  家の性能面に目を向けるきっかけになった
ということです。

それまで私たちが家に求めていたことは「頑丈で、好みに合うデザイン」。ただそれだけでした。
頑丈というのも、ただ漠然と「地震が来たときに壊れない家がほしい」と考えていただけ。「じゃあ逆に、どんな家が地震に強いのか?」なんてことは、考えの外でした。

気密性や断熱性についても、ほとんど考えていませんでした。寮であれほど暑さ寒さに苦しめられたにもかかわらず、です。

つまり、現代の家にどんな性能を求めることができるのか、そもそも知らなかったのです。

しかし、I社を訪問し説明を聞いたことで、家に対する私たちの考えはかなり大きく変わりました。
I社の営業マンが教えてくれたことはたくさんあったので、特に印象に残っていることだけを書いていくと…

まずは、住宅が「高気密・高断熱」であることの重要性と、「C値・Q値」という言葉。

ごくごく簡単に言うと、
 C値=その住宅に隙間が多いか少ないかを表す値
 Q値=その住宅からどれだけ熱が逃げるかを表す値
で、どちらも数値が少ないほど優秀、つまり高気密・高断熱な住宅だということでした。
このときモデルハウスでどのような数値を聞いたのかはもう覚えていませんが、後に調べた結果によると、I社のC値・Q値は大手ハウスメーカーの中では飛びぬけて優秀。
ゆえに、エアコンをガンガンつけたりしなくても、夏涼しく冬暖かい家が実現できるようです。

I社はこの点に絶対の自信を持っているようで、「実際にI社が建てた家に一晩泊まって高気密・高断熱を体感してください!」と勧められました。もちろん、そのための家も作ってあるとのこと。

興味をそそられましたが、泊まりに行ったりしたらもうI社に決めることになってしまいそうだったので、とりあえずこれは保留。
結果的には行かずに終わったのですが、一度体感してみたいという思いは残りました。
だって、私たちは高気密・高断熱(特に高断熱)の大切さを、身をもって知っていましたからね。
1年前に経験した40℃や1℃の世界は、もう二度とゴメンでした。

これに関連して、「気密断熱性能は窓、特にサッシに大きく左右される」ということもI社で教えてもらいました。
今となっては基本のキのように思えますが、当時の私たちにとっては「へぇ~!!」でした。

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そして、

・窓ガラスはペアガラスにするのが今の住宅の常識だということ、
・I社ではペアガラスの間にアルゴンガスというのを注入して機能を高めた物を採用していること、
・サッシにはアルミ製、樹脂製、その複合などがあるが、性能面では樹脂サッシが優れていること

などもこのとき教えてもらい、白熱灯を使った実験などでそれを体感することもできました。

更に、気密性が高いことによって、防音の効果もあると説明を受けました。

言われてみれば、I社のモデルハウスの中にいると、外の音がほとんど聞こえません。
イヤイヤ、外が静かなだけなのでは?と思い窓を開けてみると、開けたとたんに車の音や子供の声がしっかり聞こえてきました。

当時我が家には子供がいませんでしたが、家を建てるころには子供が生まれて夜泣きをしたりするかもしれない。
私自身も(大昔ですが)少し楽器をかじったりしていたので、いずれまた私や子供が楽器をやったりするかもしれない…

そう考えると、防音性能というのもけっこう大事なんじゃないかなと思えました。

それから、地震対策に関する説明。

まず、私たちがなんとなく持っていた「鉄骨の方が強い」というイメージは、必ずしも正解ではないと言われました。

同じ太さの柱であれば鉄の方が強度はあるだろうが、太い木材や面材を使えばそれは補える。
弱いと言われていた柱同士の接合部も、今の工法ならば強度をほとんど損なわない。
柔軟性があり、鉄ほど重くなく、熱で溶けないという点では木材のほうが強い。
そんな説明だったと思います。

加えて「鉄骨は熱を伝えるので、どうしても断熱性が落ちる」という説明も聞き、「なるほど、そりゃそうだよな!」と納得。

鉄骨メーカーの方からは異論が出るかもしれませんが、総じて説得力のある説明だと、私は思いました。

営業マンの説明はまだ続きます。
曰く、
「住宅の地震対策は大きく分けると耐震、制震、免震の3種類があります。
 強度を上げて地震に耐えるのが耐震、
 柱等の間に器具を付けて衝撃を吸収するのが制震、
 地面と建物の間で衝撃を吸収し、建物自体の揺れを軽減するのが免震。
 地震対策としては、免震が最新かつ最強です。
 そして、一般向け免震住宅の分野では、I社が全国でダントツのシェアを誇っています!」
とのこと。

私たちはこれに深く感動し、早くも「そうっスか!じゃ、免震でお願いします!」という気に…

しかし、営業マンは「ただし…」と付け加えて、
・免震は費用が高いこと
・免震は軟弱地盤では採用できないこと
そして
・I社のこのシリーズの住宅では、現時点では免震を採用できないこと
を説明してくれたのです。

じゃ、ダメじゃないっスか。

内心がっかりしながらも、地震対策として最強とまで言われたこの「免震」は、私にはとても魅力的に思えました。
そして、こういったことについて、もっと勉強する必要があると感じました。
そこで、私は営業さんからI社作成の免震DVDまで借りて、自宅で勉強にいそしんだのでした。

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ブログなのに長文になりすぎているのでこれ以上は省略しますが、I社では他にもいくつか性能面(防蟻剤の加圧注入、光触媒のタイルなど)のことを教えてもらった覚えがあります。
「家は性能」というだけあって、営業さんはデザインうんぬんよりも性能面の説明に時間をかけてくださいました。
そして、機能の説明ゆえに、とても論理的で説得力があるように感じました。

そんなわけで、この時点で私の中ではI社が最も気になる存在に。
前回書いた和室の件など、ネックとなる要素はあったものの、もし免震の施工がOKだったら、スイスイ話が進んでI社に決まっていたかもしれませんね。
それくらい、I 社で聞いた「家は性能が大事」という話には心を動かされました。