【OOSHITA’s BLOG】

モデルハウスを初めて見に行った日、私たちは「住宅展示場って楽しい!」ということに気付いてしまいました。

自分たちにはまだまだ関係ないと思っていたマイホームだけど、近い将来、本当に建てられるかも…
そう考えるだけで、それまでに感じたことがなかったようなドキドキ感がありました。
しかも、目の当たりにしたのは大手ハウスメーカーの豪華モデルハウス。
妄想を楽しむのが好きな嫁はもとより、わりと現実主義の私でも、楽しい妄想は膨らむばかりでした。

そんな私たちですから、1週間後には当然のように大垣中日ハウジングセンターを再訪問。
今度は木造も見てみようということになりました。

初めて住宅展示場に行ってから1週間、毎晩のように見ていたハウスメーカーのカタログやHP。
しかしそうは言ってもまだまだ勉強を始めたばかり、ほとんど何も分かっていません。
正直、木造と鉄骨の違いもよく分かりませんでした。

いや、「鉄骨は鉄を使ってる」くらいは分かりますよ、いくら私たちでも(笑)
しかし、木造と鉄骨、それぞれの特徴については全然知りませんでした。
ただ漠然と、
   鉄骨はつよそう
   木造はおちつきそう
という小学生のようなイメージだけを携え、木造メーカーの大手であるI社を訪問しました。

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この時見せていただいたI社のモデルハウスは、それまでに見た2社に比べると、シンプルで現実的な感じがしました。
I社の家にもいくつか種類があって、このとき訪問したのはI社の主力商品の一つで、いわゆるシンプルモダンを表現したシリーズだったんですね。

後で知った話ですが、I社は「性能面では他の追随を許さない。ただデザインが…」という評価が多いようです。今の私が持っているイメージも、その世間の評価とだいたい同じ。

しかし私がこのとき訪問先としてI社を選んだのは、外観のデザインに魅かれてのことでした。
スクエアっぽい現代的な形、そしてタイルに覆われた外壁。
特にタイル外壁は、その後ずっと私たちの憧れになりました。
正直ほかのモデルは外観的に好みではなかったので、もしI社で建てるならこのシリーズにしようと決めました。

内装については確かに味気ない感じもしましたが、かといって悪いとも思いませんでした。
床や壁に明るい色を多く使っていたのでクリーンな印象を受け、この清潔感はアリだな、と。
数ヶ月前に暗いボロ寮に住んだ反動かもしれませんけどね。

ただ、キッチンやドアのバリエーションについて聞いてみると、「設備面での選択肢は限られており、それぞれの設備を数種類の中から選んでいくことになる」とのこと。

今考えると、それってけっこう大きなポイントですよね。
注文住宅を建てるということは、自分好みの家にしたいということですから、デザインや機能を好きに選べるかどうかはかなり重要です。

…と、今の私はそう思います。

しかしこのときは営業さんから
「バリエーションは限られますが、それはなるべくコストを下げるために、設備の多くを海外工場で自社生産しているからです」
と説明を受けると、
「なるほど!費用を抑えていただき、まことにありがとうございます!」
と素直に感動したのでした。

・・・・・

さて、ここからは今の私の考えです。
あくまでも個人的な見解ですのであしからず。

見た目のデザインは、好みの問題だと思います。
たとえ用意されたデザインが少なくても、それが自分の好みにピッタリだったらそれで良いわけで。
それでコストが安ければ万々歳です。

ただし当然、バリエーションが少なければ、好みに合う確率は低くなってしまいますし、合うものが無かった場合のことも考えなければなりません。
まぁまぁ好みに近いものが選択肢にあれば妥協も出来ますが、それすら無かったら…

それと、「選ぶ楽しみ」が少なくなってしまうというのが、個人的にはちょっとさびしいですね。
服やアクセサリーなどは買ってから身に着けるものですが、どれを買おうか選んでいるときの楽しさというのも、絶対に無視できません。

食べたら無くなってしまう食べ物ですら、たとえば回転寿司店は「お客様の選択欲」を満たすために、同じネタの皿をあえて数枚並べて流すそうです。
客がネタを見比べて少しでも良さそうな物を選ぶ、それによって「自分が選択していちばん良い1枚を食べた」という満足感が得られるわけですね。
もちろん、2枚よりも3枚、3枚よりも4枚の皿からいちばん気に入った1枚を選ぶ方が、より満足度は高いはずです。

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住宅設備と回転寿司を一緒にしちゃいけませんが、私はせっかく家を建てるなら、なるべく選ぶことを楽しみたいです。
そして、もちろん予算等も総合的に考えて、自分たちがいちばん良いと思うものを選びたいのです。

I社の話に戻ります。
私たちはI社のデザインが悪いとは思わなかったのですが、1つ、どうにも好みに合わない部屋がありました。
和室です。
このモデルハウスの和室は妙にポップというか、和室なのに明るい調子にしすぎて、和室らしさが損なわれている気がしました。
私は和室には和の落ち着いた格好よさを求めたいので、ちょっとこの和室は受け入れることができませんでした。
このモデルハウスがたまたまそういう襖や床の間を採用してるだけでしょ?とも思いましたが、営業マンの説明とカタログの写真によると、どれを選んでも私が求める和室にはなりそうもなく…

そんなわけで、デザイン面ではこの和室がけっこう大きなネックとなってしまいました。

・・・・・

ここまで、なんだかI社に批判的な内容が多くなってしまいました。I社の方、I社を選ばれた方々、すいません!

しかし、実はI社は私の中で有力候補の一角となりました。

そう、性能がすごいのです。