【OOSHITA’s BLOG】

今回からは、私たちの家の打ち合わせの中でいちばん難航した部分について書いてみます。

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打ち合わせ初期、限定ALIVIOの話が進み始めた頃。

実は私たちの中で、密かに気にしていることがありました。

「黒い家って、どうなの?」

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貴志祐介氏の「黒い家」というホラー小説をご存知でしょうか?
現代日本の保険金をめぐる事件を題材にした小説で、気持ち悪〜い犯人の住居として象徴的に描かれたのが、表題ともなる「黒い家」でした。
(ちなみに映画版はびっくりするくらいの駄作でした)

その作品のせいばかりでもないでしょうが、どこかイメージとして

「黒い家に住むと、変わり者だとか、悪いイメージで見られそう」

というのがあって。

ネットで検索したりすると、実際にマイナスイメージな意見もチラホラと見られます。

変わり者だとかいうよりも、

「隣に黒い家が建って気が滅入る」

「窓の外に黒い家が建ったせいで暗くなった」

とか。

もちろん法令に沿っている限り、自分の敷地内に何を建てても文句を言われる筋合いはありません。
でもだからといって、何色の家を建てたかでお隣さんに嫌われたり、揉めるなんてイヤだ!
もちろん、迷惑もかけたくない。
有名な某漫画家さんのようなド派手な家ではなくても、隣に黒い家を建てることで不快に思う方が(たとえ少数派でも)いる以上、リスクは背負うことになる…
白い家ならば背負わなくて済むリスクを。

そう思って、くよくよと考えました。
昨日は黒でも良いと思ったけど、今日はやっぱり消極的、みたいなのの繰り返し。

黒い家を建てるのが昔からの夢だった!
とか、
じいちゃんの遺言だ!
とかいうのなら、お隣さんの顔色を気にして諦める必要はないんじゃないかと思います。

でも、私たちはもともと黒い家を建てようなんて考えていませんでした。
だから、「わざわざ黒にしなくても…」という思いは、払拭しきれませんでした。

あと、イメージだけじゃなく

・汚れが目立ちそう
・熱くなりそう

といった実用面も気にしていました。

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ただ、

自分としては、黒は好き。

黒外壁を想定した限定ALIVIOのデザインもカッコいい。

シャープなデザインだから、黒が映えるとも思う。

小説の「黒い家」みたいな、暗くて汚いイメージとはかけ離れている。

一部には茶色の板壁を使うから、黒との対比がまたカッコいい。

乗っている車も、夫婦揃って黒系だし。

ですから黒を拒否するのももったいなくて、心の中でせめぎ合いがありました。

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そして、

そんな外壁については、色の他にも悩むべきことがありました。

素材です。

つづく