【OOSHITA’s BLOG】
大手HMしか頭になかった私たちの気持ちが変わったのには、いくつか理由がありました。
いろんな会社で話を聞いたけど、大手はやっぱり高い。
それに、これだけ回って、結局いまだに「ぜひここで!」と思えるほど気に入るメーカーには出会えていない。
気に入っていないのに、こんなに割高な料金で依頼するの?
というのが、選択肢を広げてみようと考えた第一の理由です。
第二の理由は、下請け、孫請け業者の質の問題。
実は私たちが住んでいるアパートの近所に、
「絶対にこの業者には依頼したくないな」
と思ってしまう業者の事務所があります。
それはもう、技術うんぬん以前の問題。
車の停め方、危険な急発進、道路の渡り方、歩きタバコにポイ捨て、そして良からぬ噂の数々…
見ているだけで眉をしかめたくなります。
そんなマナーの悪い業者に工事をさせていたら、私たちは入居前に近所の嫌われ者になっちゃいますよね。
だいたい、他人の迷惑を考えられないような人たちが、他人の家づくりで丁寧な仕事をするわけがありません。
いい家が建つわけがないのです。
大手に建築依頼をした場合、どんな業者に実際の工事を任せるのか分からないという怖さがあります。
施主は施工業者までは選べませんから、よりによって「ここだけはイヤだ」と思っているような業者に委託されることもあり得ると思います。
もちろん大手の営業さんは
「我が社の厳しい基準をクリアした業者だけに、我が社の仕事を請け負ってもらっています」
などと言いますが…
私が嫌いなその業者も、数年前は某大手さんの下請けをやってたみたいですから、「厳しい基準」もたかが知れてますよね。
じゃあ大手以外は大丈夫なのか?と言われると、残念ながらそんなことはありません。
小規模なHMや工務店であっても、同じようなリスクは拭いきれません。
でも、工務店の中には自社大工が施工までやる会社もあります。
少なくとも大手よりは委託先の職人さんが限られますし、頼む相手はたいがい地元業者です。
だから、大手に比べれば、誰が施工するのかを知った上でお任せしやすくなります。
また、工務店と施工業者もお互いをよく知っているので、息の合った仕事ができるはずです。
「大手と下請け」という上下関係でなく、あくまで横の協力関係という色合いが強いのも良いですね。
そのほうが職人さんたちも力が発揮できると思います。
私たちは、現場で作業する大工さんなどについても、運任せにしたくありません。ちゃんとした人に、安心して任せたい。
その思いが強いので、大手HMよりも地元工務店の方が良いと考えるようになってきました。
(つづく)