【OOSHITA’s BLOG】

私たちは、家を建てないことにしました。

オイオイ今さらかよ?
何だったんだ今までの話は?

ですが、冷静に自分たちの状況を整理してみた結果、建てないという選択肢もあることに改めて気づいたのです。

つまり、
「どこで家を建てるか」
「どんな家を建てるか」
「いくらくらいで建てるか」
といったことの前に、

そもそも今、家を建てる必要があるの?
今建てることのメリットは?
今建てることのデメリットは?

といったところに立ち返ってみたわけです。

考えてみれば、私たちが展示場巡りを始めたのは、特に必要に駆られたからではなかったんですよね。

きっかけは最初の頃にも書いたとおり、過去の寮生活が快適じゃなかったとか、嫁の友達が家を建てることになったとか。
あと、消費税増税を1年半後に控えてたというのも多少あったかな。

そこで、すぐに家を建てることのメリットをあらためて考えてみると、

・アパートよりも快適な空間で暮らせる
・収納が増える(ウチは夫婦揃って物が捨てられない)
・庭が持てる
・騒音や深夜の出入りをあまり気にしなくて良くなる
・ペットが飼える
・アパートだと家賃が消えていくが、持ち家なら財産として残る
・消費税増税前に建てることで、経費の節約になる
・どうせ建てるなら、早く建てて早く払い終わった方が老後が楽

逆にデメリットは

・アパートと違って会社からの補助金も無くなり、金欠生活が始まる
・固定資産税
・自治会の行事や役員など、近所付き合いが大変になる
・もし隣人トラブルなどがあっても簡単には引っ越せない
・増税前の駆け込み需要の時期に入ってしまうと、資材の不足やテキトーな工事が怖い
・魅力的な建築会社はあったが、「ぜひここで!」と思えるほどの会社にはまだ巡り合っていない
・異動先によっては単身赴任することになる

といったところ。

で、メリットとデメリット、どっちが大きいんだ?
考えてみました。

20151018204111.jpg

まずはアパートについて。
自分たちが住んでいるアパートは便利な立地で、トラブルメーカーみたいな隣人もいません。
良くも悪くもアパート特有の気楽さがあり、住んでいてわずらわしく感じるようなことがありません。
もちろん広さや快適さ、財産的価値は戸建ての方が上でしょうし、庭も魅力的ですが、それは直ちに手に入れなきゃならないものではない、急がなくていい。そう思い始めました。

次に増税について。
消費税が3%上がると、3500万の買い物ならば増税分だけで100万円以上の出費増となります。これは痛い!

しかし、増税後は増税後で何らかの対策(補助金とか)があるだろう。
駆け込み需要期はメーカー側も強気だろうから、きっと値引きも渋いはず。
ならば、費用の面ではさほど変わらないんじゃないか。

それに、駆け込み需要のど真ん中に飛び込めば、きっとトラブルの危険は増す。
しっかりと打ち合わせができない気がするし、質の悪い施工業者に工事依頼されたり、手抜き工事なんてされたらまさに最悪。それだけは避けたい!
増税前に駆け込むことでそういったリスクが高まるとすれば、増税を理由に急ぐのはやめたほうがいい。

実際に駆け込み需要でそういうことが起こるかどうかは知りませんよ。でも、私たちはその危険性アリと判断しました。

20151017231506.jpg
Photo by Håkan Dahlström on Flickr

そして決め手になったのは、異動と子供のこと。

私の仕事は数年に一度異動があります。
不規則な仕事なので、ある程度勤務先の近くに住まなければなりません。
つまり異動先の近くのアパートに引っ越すことになるのですが…
家を建ててしまうと、嫁に家を守ってもらって、自分だけ単身赴任ということになります。

子供がいれば、学校などの問題もありますから、家族を残して単身赴任するのも仕方ないでしょう。

でも、当時私たちには子供がいませんでした。

いずれ必ず子供ができるという保証でもあるなら、早めに建てて長く住みたい。
でもひょっとしたら、このまま子供ができないかもしれない。
そうなったとき、なまじ家があるがために、夫婦分かれてそれぞれ一人暮らしをすることになる。それって本末転倒だなぁ。
それに、必要な間取りや仕上げも、子供がいるかどうかで全く変わってくるよな…

そう考えると、すぐに建てることのデメリットのほうが重く感じられました。

展示場巡りをしているうちに人生プランを真剣に考えるようになり、建てたい気持ちが募っていく一方で、理性はどんどん現実的に、慎重になっていったように思います。

で、最後は理性で決めました。

結論!

まだ、建てない。
子供を授かったら建てよう。
家について色々勉強したことは無駄じゃないから、いずれ建てるときに生かそう。

結果、これが大正解の判断だったと思っています。