【OOSHITA’s BLOG】

思いのほか東京編が長くなりました。
それだけ、東京で見たショールームの数々が充実していたということですね。
ほかに新宿のLIXILなども見に行ったので、それはまた我が家のインテリア決めのときに書きます。

このブログがそこまでたどり着ければの話ですけど(笑)

さて、今回からは3年前に時間を戻し、ひさびさのハウスメーカー巡り編です。

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2012年夏、私たちは様々な大手ハウスメーカーのモデルハウスを回っていました。

工務店や設計事務所でなく大手ハウスメーカーを回った理由はいくつかありますが、いちばんの理由は「行きやすかったこと」

要するに、家づくりの会社といえばまず頭に浮かぶのはCMを流してるような大手ハウスメーカーで、近所の住宅展示場にあるモデルハウスの多くも大手ハウスメーカーのもの。
だから、見学先として真っ先に候補に挙がるのは当然、大手ハウスメーカーだったのです。

あと、これは私の勝手な感覚で、実情に即していないと思うのですが…
たくさんのお客が次々に出入りする大手ハウスメーカーならば、こちらが断っても営業さんはしつこく追ってこないだろう、と。

つまり、「断りやすそうだから入りやすい」と思ったのです。
不思議ですね。買いに行ってるのに、先に断り方を考えてしまうのです。
これは家という買い物の特異なところかも。

とにかくそんなわけで、私たちはとりあえず大手ハウスメーカーのモデルハウスを次々に回っていきました。
ひとつひとつ丁寧に書いていくと大変なことになるので、今回はダイジェスト版で。

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【P社】

節電に関する話(こまめに種火を消しましょう)はためになったが、家として特別に魅力的だと感じた点は無し。
もともと家電メーカーから生まれた会社なので、そのメーカーの家電にこだわる人には良いのかも。
ただ、後に知ったところによると、その家電メーカーの家電やキッチンをP社以上に安く仕入れられるハウスメーカーもあるらしい。

営業さんの話でいちばん覚えているのは「P社の家の屋根には、煙突が付いている」というトリビア的知識。(50へぇ程度)

【T社】

太くて錆びにくい鉄骨を工場で組み、それを現場に運んで組み立てる工法なので、工期が短く、工事中の雨の悪影響などが少ない。また、現場の職人さんの質に左右されにくい。
その点はそれなりにナルホドと思ったが、デザイン的に特徴がないように感じたのと、値段が高いのと、「鉄骨が太くて丈夫」という以外に性能面の魅力が感じられなかった点はマイナス。

T社には「日本が世界に誇る超優良企業のグループ会社である=保証面の安心感」という強みがあるが、それだけでは有力候補にならなかった。

~大垣展示場の大手はほぼ回ったことから、ここからは県庁前展示場へ~

【SL社】

注文住宅のメーカーとして歴史がある。
お手頃価格の規格型住宅も扱っているが、やはりメインは注文住宅。
間取り等の自由度が高く、オシャレな施工例も多い。ただしSL社の良さが出るようなオシャレ邸宅を建てようとすると、相当高くなりそう。

木造で、接合部に接着剤を使う。強度は金具以上だと説明を受けたが、私たちはそこがなんとなく信用しきれず…

あと営業が新人さん1人で、ハキハキと頑張ってはいたが、一生の家を任せるには不安が強かった。

【MS社】

床面積に換算されない天井高1.4メートル以下の大収納スペースが人気。
収納スペースに貪欲な嫁さんの強い希望で見に行った。
天井の低さのため荷物の出し入れには苦労するだろうとも思ったが、それでも魅力的なアイディアではある。

その他の特徴としては、耐震と制震を合わせたような独自の地震対策装置。
あと断熱技術は高いらしく、南極での様々な観測のために建てられた日本の建物の多くはMS社が建てたんだとか。
ただし当然、南極の家と同じだけの断熱施工を我が家に施してくれるわけではないし、気密性にはあまり定評がないようだったから、南極の話は参考程度にとどめておくべきだと思った。

【MT社】

優美なデザインで女性から人気。モデルハウスの外観もそのような印象だった。
しかし我が家の場合は私も嫁も「かわいい家」より「かっこいい家」が好みなので、外観からしてちょっと違うかな、ということで意見が一致。
大手の中でもかなりコストのかかるメーカーだという評判も手伝い、結局外観だけ見て終わってしまった。

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このころ見に行った展示場は、だいたいこれくらいだったと思います。

どこのメーカーにも多かれ少なかれ魅力的なポイントはあるのですが、「ここで建てたい!」とまで思わせてくれる会社には巡り会えませんでした。
特に性能面では、当然どこのメーカーもそれぞれ自社製品の良さをアピールするので、結局何を信じていいのか分からなくなってしまうんですよね。

また、「営業さんに惚れて…」という話もよく聞きますが、私たちはそういう方とはなかなか出会えず。

そうしている間にちょっとずつ展示場巡りにも疲れてきて、家への熱意が保てなくなってきた時期でした。

「大手ならどこで建てても大差ないんじゃない?」という気持ちすら出てきて、ヘタしたらこのへんで妥協して適当に決めてしまうところでした。
危ない危ない。。。

でも、実はその次に行った会社はちょっと気に入った点が多く、私の気分もまた上向きに!

なのでそのハウスメーカーについてはまた次回、別個に書くことにします。