【OOSHITA’s BLOG】

前回からの流れで、住み始めてから「コレは正解だった!」と実感したポイントをもう一つ。

洗面所です。

まず前提として、
我が家は脱衣室と洗面所が分けられています。

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左側が脱衣室、中央の狭いスペースが洗面所、右上の長細い部屋がトイレ。
これが当初計画されていた形、
つまり限定ALIVIOの原案です。

それまでの私の感覚では、「洗面台は脱衣室の中にある」というのが普通でした。
実家も、祖父母宅も、これまで住んできたアパートもそうでしたから、自宅もそのように作るつもりでした。

しかし限定ALIVIOの設計図を見せてもらうと、ご覧のように洗面台は独立したスペースに置かれ、脱衣室との間に壁と引き戸がありました。

これについて田中さんに聞いてみると、

「他の誰かがお風呂に入っている時でも洗面台を使えるよう、脱衣室の外に配置しました」

とのこと。

なるほど、これは納得です!

確かに入浴中に脱衣室に入ってこられるのは落ち着かないものだし、逆に誰かが入浴している時に脱衣室に入るのは気を遣いますよね。
家族以外の人だったら、「落ち着かない」「気を遣う」というレベルじゃなく、実質的に立ち入り禁止状態となるでしょう。
女性ならば尚更です。

小学生の頃、祖父母宅で洗面台を使おうとした時に、風呂から出てきた叔母さんと鉢合わせした気まずい記憶が蘇ります…。

そんなわけで、我が家では脱衣室の手前に独立した洗面所を設けました。
脱衣室の引き戸には鍵をかけることも出来ます。
これで、風呂上がりの嫁が甥っ子と鉢合わせることも無いでしょう(笑)

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ところが、この洗面所に関し、嫁が強硬に主張する要望がありました。


「洗面台の横の壁に、ちょっとした物を置ける棚が欲しい!」

嫁以外全員
「ま、また棚すか…?」 ※ 心の声


「…洗面台の鏡を開けると、そこに歯ブラシとか色々置けるようになってるから。
それで良いんじゃないの?」


「毎回鏡を開けるの、面倒だし、汚れるよ。
それに、広さも足らないよ。
ドライヤーとかどうすんの?」


「そりゃあんた、壁に掛けれるようにしたりとか…」


「ダメ。棚が欲しい。
棚があった方が絶対いいって!」


「そうは言っても、現実的に、洗面台の横には棚を付けられるだけのスペースが無いんだから。
どうしてもって言うなら、洗面台の幅を狭いやつにするしかないけど…」


「ダメ。洗面台の幅はキープしたい」

嫁のダンコたる決意は揺るぎませんでした。

そこで、桐山さんたちがまた色々考えてくださり、出た結論がこちら。

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『洗面台に向かって右手の壁を厚くして、大きめのニッチを作り、その中に可動棚を付ける。

そのためのスペースは、洗面所の隣にあるトイレをやや狭くすることで創り出す』

もちろん、犠牲になるトイレの広さについては、「おうちLABO」のトイレスペースを使ってシミュレーションし、狭くなりすぎないことを確認しました。
もともと広め(長め)にとってあったトイレの奥行きを標準的なサイズにするだけだったので、全く問題なし!
嫁も私も納得です。

こうして、我が家の洗面所はこんな形になりました。

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既製(TOTO)の洗面台に向かうと、右手の壁にニッチがあります。

ニッチの中は棚板で3段に分割。
ドライヤーをはじめ、タオル、コンタクトレンズ、ティッシュ、化粧品、シェービングクリーム、整髪料などなど、毎朝洗面の際に使うものがここに並んでいます。
いちいち鏡の裏から取り出さなくても良いので、とても使いやすいです。
目を閉じたまま物を探し当てるのも簡単です。

現在の使用状況がこちら。

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片付けもせずにそのまま撮ってるので、生活感出まくりでスイマセン。

ここにはもちろん、洗面時に外す眼鏡や携帯電話なども一時的に置くことができます。
これがね、便利なんです。
実家やアパートでは、眼鏡などは窓枠のところや洗濯機の上に置くしかなかったんですが、今はこのニッチのおかげで置き場に困りません。
洗面台のすぐ脇にある幅60cm×奥行24cm×3段のスペース、けっこう馬鹿にならないですよ。

逆に言えば、この独立した洗面所では窓枠(高い)や洗濯機(遠い)を利用することが出来ないので、棚を作っておかなければ眼鏡をポンと置ける場所がなく、小さなストレスが毎日溜まっていくところでした。

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それに、洗面用品は細々としているので、並べて置くとどうしてもゴチャゴチャします。

ところが、棚がニッチの中に収まっていることで、このゴチャゴチャ感をあまり感じません。
棚の上に並んでいるというよりも、箱の中で整理されているように見えるというか…

おかげで、洗面用品が露出している割にはスッキリした印象になっていると思います。
このへんは、おそらく田中さんの計算じゃないかな。

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付け加えるなら、
「物を置ける」という機能だけでなく、このニッチがもたらす「広さ」
これも大きなプラスだと感じています。

脱衣室と別室にすることで、我が家はいつでも洗面所を使える便利さを手に入れました。
その反面、
洗面所は当然ごく狭いスペースになりますから、洗面台に向かって立った時、左右の壁が迫ってくるような圧迫感を感じる造りにならざるを得ませんでした。

ところが、右手の壁にニッチがあることで、この洗面スペースの狭さがかなり緩和されるのです。
ニッチのサイズは高さ80×幅60×奥行24cm。
たったそれだけでも、あるのと無いのとでは全く印象が違います。
もしこのニッチが無く、両側が平坦な壁だったら…
洗面台に向かうたびにかなりの閉塞感を感じていたんじゃないかな。

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最初は「何もそこまで…」と思った嫁のワガママ要望。
今暮らし始めて、ワガママを通してくれて本当に良かったと感謝しています。