【OOSHITA’s BLOG】
本命だと思ってアタックしたX工務店に思いっきり振られた後。
私としては残った3社、つまり
①T工務店
②C社
③FAD設計事務所
を見たら、この建築会社巡りの長い旅を終えるつもりでした。
しかしX工務店で下がったテンションはなかなか上がらず、T工務店等へのアポ取りも延ばし延ばしに…
ちなみにT工務店は岐阜県羽島市にある会社で、デザインが特に素晴らしく、インタビュー動画で拝見した社長さんのお人柄や考え方も魅力的でした。
ただ、年間数棟しか建てない工務店で、人気があるので順番待ち。
内覧会も少数予約制で、直近の内覧会まで1ヶ月以上ありましたがすでに満員で締め切り、その後はまだ予定が無いとのこと。
さらに、そのインタビューで社長さん自身が「安くはないと思います」と話しておられたので、また手が出ないような値段を言われるのでは…と思うと、なかなか電話もしにくかったのです。
FAD設計事務所はすごくオシャレなデザインの家を建てているのですが、ちょっと気になることがあったので後回しに。
そしてC社は、私たちが憧れていたタイル外壁を標準採用しており、価格もリーズナブル。
近所に常設のモデルハウスがあり入りやすいので、私はまずC社に行こうと考えていました。
ただ、なかなかやる気が戻らず、腰が上がらない状態。
テンションを上げるために新しく住宅情報誌も買ってみたのですが、イマイチ見る気にならず、机の脇に置きっぱなしでした。
そして2週間ほど経ったある日。
この日は我が家にちょっとした変化がありました。
毎晩子供の世話をしてくれている嫁に代わって、この夜は私が子供の面倒を見ることになったのです。
夜中に起きてミルクを飲ませたり、夜泣きする子供を寝かしつけるのって大変です。
嫁はそれをずっとやってくれているのですが、この時は疲れが溜まっていたことから
「じゃあ今晩は代わろう、明日は仕事も休みだし」
ということで、この夜は私が子供を見ることになりました。
一晩、私一人で子供を見るのは、この日が初めてでした。
そして、夜中の2時過ぎ。
私は起き出してミルクを作り始めました。
まだ寝ている子供と、別室で休んでいる嫁を起こさないよう、そーっと。
粉末のミルクを熱湯でとかしてから常温に戻すのですが、冷ますのに数分かかります。
その間、手持ち無沙汰だった私は、脇に置いてあった雑誌を何気なく手に取りました。
買いっぱなしで置いてあった、あの住宅情報誌です。
私はこういう雑誌を見る時、頭から順番に読むのではなく、あえて適当に開いたページから見るタイプ。
何が出てくるか分からない感じを楽しみたいんです。
iPodに入れた音楽も、当然ランダム再生にしています。
それでこの時も、後ろの方の適当なページに指を挟んで開いてみました。
ペラッと。
たまたま開いたページに載っていたのは、M工務店というあまり知らない工務店でした。
名前はどこかで見たことがあるかな、という程度。
ただ、このページに載っていたお宅の写真が、ものすごくオシャレでした。
外観も内観も、ドンピシャと言っていいほど好みにぴったり!
これはと思い会社の場所を見てみると、近くはないですが遠くもなく、充分に行ける圏内でした。
参考坪単価はもはや信用していませんでしたが、この会社はかなり抑えた価格。
その「坪単価」が延床面積何坪の場合で、何をどこまで含んだ価格なのかもちゃんと説明してありました。
載っている営業マンの顔も、「この人、絶対良い人だ!」と思わされるような、えびす顔の優しい笑み。
ここ、かなり良いんじゃない?
低下していたヤル気がまた復活してきたのを感じながら、思わず記事に見入っているうちに、ミルク冷やしすぎちゃいました。
温め直したミルクを子供に飲ませながら、私は考えました。
「あと3社で終わろうと思ってたけど、この会社も見に行ってみたい。
とりあえず、このページを嫁さんに見せてみよう」
そして翌朝、「実はこんな会社があるんだけど…」と言ってM工務店のページを見せたところ、嫁も「へぇ〜、カッコいいね!」
これで決まりました。
私たちの建築会社巡りの最後に、1社追加です。
これが今から半年前、6月20日土曜日。
私たちの建築依頼先候補に、M工務店こと森住建が加わった経緯です。