お客さまインタビュー
INTERVIEW
【コの字型キッチンのあるお家】とにかくこの人なら、うちの家を建ててくれる、と感じました。
岐阜県揖斐郡池田町 N様
お引越しから4か月、雪の降る日に訪問させていただいたのは30代のN様ご夫婦のお宅です。
引戸を開け、玄関ホールを抜けると、そこはオープンキッチンが印象的なLDK。和室と一続きになった24.5帖の解放的な空間が広がります。和室では息子さんと赤ちゃんがお昼寝中、リビングでは娘さんがお気に入りのビーズクッションでまったり。
休日の取材にもかかわらず「楽しみにしていました。」とにこやかに迎えてくださるN様ご夫婦。ご主人セレクトのチェアを勧められ、奥様が入れてくださったお茶をいただきながらお話を伺いました。
ご夫婦が家づくりを始めたきっかけは、娘さんの成長でした。
娘の小学校入学までに池田に家を持ちたいと、まずは、雑貨から住宅まで手掛ける有名企業〈Mの家〉を見学しました。
「二人とも好きな企業で。一つの家が一つの部屋のような造りが気に入ったのですが、子供が3人いると、病気になったときに完全隔離できる空間が必要だと考え、やめることにしました。」
次に出向いたのが国内大手ハウスメーカー。
ご主人のご実家やご親戚が建てられていたのがきっかけでした。
「一度話をして、2回目にはもう3Dパースが完成していて。先方のペースにこちらの気持ちがついていけませんでした。
それに、見た瞬間、『あ、実家と同じ。』と思ってしまって。メーカーごとの特徴ってありますよね。」とご主人。
「初めからこちらの予算の上限ギリギリで作られていて、変更や直しをすると予算オーバーになるのでは、と不安になりました。」大手ならではのネームバリューや安心感はあるものの、全国組織の維持費や宣伝広告費等が料金に転嫁されるため、どうしても価格帯が高くなりがちです。
担当者が初めて家を建てる新人で、フレッシュさや一生懸命さは感じたものの、「一生一度の自分の家、できれば何件か経験のある人がいい。」と、ご夫婦で感じたそう。
続いて向かったのが国内大手工務店。
ご主人の会社の関係者からのおすすめでした。
「宿泊体験もしてみました。広いし床暖もある。でも、うちの家とはちょっと違うなと。担当者がグイグイくるタイプだったのも、少し抵抗がありました。」
他の企業もいくつか回るうちに、ご夫婦の間で、「人もあるな、と。家を建てるのには、人との相性も大事なんじゃないか。」と考えるようになってきたとか。
そんな時、近所の家で床の貼り替えがありました。
「『丁寧にやってもらえてよかったよ。』と聞いて、そういえば近くにも工務店があったなと。それが森住建でした。
ちょっと行ってみようかと、予約もせず、ふらりとイオンの〈おうちLABO〉』に出かけました。」
そこで会ったのが、営業の大角さん。大角さんには次の予定があったため、ご夫婦と話したのは10分ほどでしたが、そのわずかな時間に「この人だ。ここにしよう。」と思われたそう。
有名企業や大手メーカー、工務店などをまわった上で、そう思われた理由は何だったでしょう。
「うーん、何だったんでしょうね?」
首をかしげながら言葉を続けます。
「大角さん自身が森住建で家を建てて、森住建に魅せられて社員になってしまったこと。何軒も家を建て喜ばれている実績があること。うちと家族構成が似ていること…。言葉にするのは難しいですが、とにかく、この人なら、うちの家を建ててくれる、と感じました。」
とご主人が言えば、奥様も
「ヒアリングの時、大角さんと女性設計士の武藤さんが同席してくださっていて。
他社だと、営業が窓口となって設計に伝えることが多いんですが、やはり、目の前に相手がいるほうが、直接伝わりますよね。ふたりとも特にこだわりはないけれど、『これじゃない』というのはわかります。『こんなにわがままを言っていいの?』と思いながらも、言うだけ言ってみよう、という気持ちで、『こんな風にしたい』という断片的な想いまで全部お伝えしました。」
このヒアリング、気が付けば4時間近くたっていたそう。
次の打ち合わせで武藤さんが練り上げた設計図を見た瞬間、「そうそう、これこれ。こういうのがいいんだよね。」とご夫婦でうなづかれたそう。
「後は、ほんの手直し程度。子供が小さいのでリビング内に洗面をつけていただいて、玄関の土間収納に部屋から直接行けるように仕切りをかえてもらったりした程度でスムーズでした。」
リビング、和室、お庭まで一目で見渡せる開放的なオープンキッチン。
家族それぞれがやりたいことをやりながらもゆるやかにつながれる広くて居心地のいい空間。
南面の広いランドリールームは階段上の窓を開くと南北に風が抜ける設計。水場を備え、上履きなどもサッと洗ってすぐに干せます。
洗面をリビングに設けたことで脱衣所が広くなり、家族全員のタオルや下着類をすっきり収納。ベビー布団がそのまま敷けるので、奥様ひとりで3人のお子様と入浴をする際もスムーズです。
県外の企業に通勤し、平日は家にいられる時間が少ないというご主人。
「基本的に家で過ごすのは奥さんと子供たち。ですから、奥さんと子供たちが過ごしやすい家になればいいなと考えました。
家で過ごすときは、家族と同じ空間にいたい。書斎はつくらず、その分、リビングを広くとりました。」と話します。
存在感のあるコの字型のキッチンは、ダイニングテーブルを兼ねた特注の大きなもの。
食事はもちろん、お子さんがお絵かきをしたり、おやつを食べたり、みんなでおしゃべりしたりと、団らんの中心になっています。
目につきにくい内側まで全扉付き、高級感のあるキッチン&カウンターは職人さんの自信作。手持ちの食器類のサイズを全て測って収納スペースを作っただけに、すっきりとした印象です。
「オープンキッチンは丸見えなのが心配でしたが、収納がスムーズなので楽に片付きます。」と奥様。
後ろのグリーンのタイル壁には造付けの戸棚があり、4種類の昭和レトロなガラスが目を引きます。
「ここ、もともとは祖父の家があった場所で。家にあったガラスを使ってもらったんです。この型板ガラス、もう生産されていないみたいですし。」とご主人。
取材の途中、目を覚ました息子さんに、ご主人が牛乳をコップに入れて手渡し、奥様は赤ちゃんを抱っこ。
娘さんと息子さんはリビングで仲良く遊び始めました。
その一連の動作が、話をしながら、流れるようになめらかに進んでいきます。
祖父の思い出のガラスが輝くキッチンを中心に、ご主人の思いに包まれ、奥様に見守られて、すくすくと育つ3人の子供たち。
ひ孫たちの健やかな成長ぶりに、おじいさまも目を細めていることでしょう。
雪の積もり始めた庭からは、ご主人が小さいころから親しんだ『ありがとう花火』が見えるそう。
夏が来るのが今から楽しみです、とご夫婦。N様ご一家の幸せな四季がこの家をステージに続いていきます。