【OOSHITA’s BLOG】

吊押入れ。

なんでわざわざ吊るの?

素直に床までの押入れにすれば、もっといっぱい収入できるのに。

と、昔は思っていました。

でも、モダンな和室を演出するうえで、やはり吊押入れの効果は大きいです。
それに、吊押入れのおかげで床が広くなり、部屋自体が広く見えます。

わが家の和室はその視覚効果を強調するために、吊押入れの下に間接照明を入れました。

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スイッチオンするとこんな感じ。押入れの下を光らせることで、床の広さが強調されます。
強調されすぎてイヤラシイと思う人もいるかもしれませんが、私は好きです。

また、この間接照明のおかげで、和室の表情にものすごい幅が生まれました。まるで2つの和室があるみたいです。
天井のダウンライトで照らす和室と床の間接照明で照らす和室とは、当たり前ですがガラッと雰囲気が変わりますから。

【ダウンライト】
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【間接照明】
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【両方点灯】
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写真が悪くて雰囲気が出ずスイマセン。

ところで、和室の間接照明なんて使うことあるの?と思われるかもしれませんが、毎日使います。
なにしろ現在はこの部屋で寝ているので、子供を寝かせるとき、目の邪魔をしないこの間接照明がちょうどいい感じになるんですよ。
で、大人も眠るときには間接照明も消して真っ暗にして寝ています。

照明には白く濁ったアクリルプレートをかぶせました。これで光が拡散して柔らかくなります。
ていうか、カバーがないとゴミが溜まるのは目に見えてるし、この位置じゃ掃除も大変。カバーは必須です。

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間接照明で照らす壁には、天井と同じ壁紙。
和紙風の凹凸がある壁紙なので、下から照らすと味が出ます。

アクリルプレートの手前に見えるのは、亀甲模様の名栗加工が施された板。これが和室をぐるりと一周し、その囲いの中に琉球畳が収まっている形です。

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玄関の式台にも名栗加工を使わせてもらいましたが、彫り方は違います。
色も、こちらは和室の色調に合わせて黒塗りにしました。
掃除機などが強く当たると僅かに塗装が剥げてしまうという弱点はありますが、ウチの和室を個性的にしてくれているのはこの名栗の板だと思っています。

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