【OOSHITA’s BLOG】

この季節、晴れると気持ちがいいですね。
うちの近所の河川敷も青々として、散歩するだけで清々しいです。もうちょっと木陰があれば、さらに言うことなしの散歩コースになるんだがなぁ。

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さて、前回に引き続き、玄関のご紹介です。

[地窓]

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玄関の正面に、小さな地窓。
FIX窓で、窓の向こうはビルトインガレージです。

この地窓、当初の設計にはありませんでした。
玄関周りをあれこれいじる中で、桐山さんが

「どうっすか、これ。入れてみたんですけど」

くらいのノリで描いてくれたものを、私が気に入って即採用。

理由の一つは採光です。
細長い土地に建つわが家ですから、玄関に少しでも光を入れたい。
しかも足元を照らす地窓は、なんだか慎ましくてオシャレ。

防犯上よくないんじゃない?と一瞬思いましたが、考えた結果OKと判断しました。

まず、大人が割って入れるようなサイズではありません。
そして、地窓から屋内を覗かれても、見えるのは玄関だけ。
逆に、人感センサー等で不審者を感知した場合に、中から外をすぐに確認できるメリットの方が大きいです。

幸い、今のところ不審者関係での活躍はありませんが、採光の面では役に立ってくれています。玄関の正面に小さくても窓があることで、ずいぶんとイメージも変わりました。
作ってよかったです。

[壁]

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壁は生意気にも塗り壁です。ダイアトーマス。
本当はダイアトーマスだけで1記事イケるんですが、とりあえず今は写真だけに留めます。気力があれば、またそのうちしっかり書くということで。

塗り壁のよさは除湿とか防臭とか色々ありますが、私は単純にこの無造作な手塗り跡が好きですね、味があって。あとサラサラの手ざわりも。

といっても塗り壁はどうしてもクロスより高くつきます。なのでわが家では、玄関を含む1階の主要部は塗り壁、それ以外はクロスとしています。
健康のためにクロスを全て排除するという考え方もあるそうですが、わが家はそこまでやる予算もなければ必要も感じないので、塗り壁の範囲はそれで充分です。

[天井]

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天井は、ご存知レッドシダー。
このムラのある板貼り天井が、白いダイアトーマスの塗り壁と実によく合うんです!

そして、レッドシダー天井の狙いはもう一つ。

この板は、天井に接して嵌め込まれたFIX窓に向かって吸い込まれるような向きに貼られているのですが、

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実は窓の向こう(中庭)の天井にも同じ向き、同じ高さでレッドシダーが貼られ、これは中庭のそのまた向こう、LDKの方まで突き抜けています。

これによって、視覚的に空間の連続性を生んでいるのです。

[ハイサイドライト]

連続する天井を演出するのも窓の役割の一つですが、もちろんそれだけではありません。

最重要の役割は採光。
そしてもう一つは、いわば一枚の絵として、つまりピクチャーウィンドウとしての役割です。

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このように、窓からは中庭のソヨゴの頭がチラリと見えます。鮮やかな緑が覗くこの眺めが、私はなんとも言えず好きなんです。
窓の位置の関係で、靴を脱いで家に上がった人にしかこの絵を見ていただけないのが、残念と言えば残念ですけどね。