【OOSHITA’s BLOG】
正面玄関の間取りを変更した話。
以前にも書いた通り、わが家は南側に正面玄関、西側に家族用玄関を設け、中でつながる造りです。
当初のプランだと、こーんな感じでした。
独立型の和室を縁取るようにして、二つの玄関が逆L字型につながっている形です。
私などはこれを見て「ほえ〜なるほどね〜」と感心するばかりだったのですが、イマジネーション力が私よりも数段優れる嫁は、アパートで図面とにらめっこの末、言いました。
嫁
「和室に行くのが難しいと思う」
私
「え?」
嫁
「ほら、和室と和室以外の行き来のときに、土間に降りなきゃいけないよね」
私
「ああ…」
そうです。確かにこの作りだと、土間を通らなければ行き来が出来ません。
土間に降りないまでも、斜めに飛び越していく必要があります。
そもそも、限定ALIVIOの和室は、同じ建物内の別館のようなイメージでデザインされたもの。大げさに言えば茶室みたいな感じ。
玄関で靴を脱いだらLDK側に上がるか和室に上がるかの二択であり、いったん上がってしまえば、その後の行き来はあまり想定されていませんでした。
それくらい独立性の高い、客間の色が強い和室を森住建側は考えていたんだと思います。
ただ、
ウチは来客が多いわけじゃないんです。むしろ少ない。
だから、和室をしっかり活用するには、行き来しやすいほうが絶対にいい。
それは嫁の言うとおりなんですが、でも…
私
「でも、限定ALIVIOはさいしょから独立型の和室を謳ってたし、これは変えれんのじゃないかな。
必要な時は、斜めにヒョイって渡ればいいんじゃないかと」
嫁
「私たちはいいけど、子供は危ないし、おばあちゃんなんか無理だよ。
それに、例えば和室のお客さんにお茶を出す時、お盆にお茶乗せたままヒョイなんてしたくないって」
…たしかに。
それに考えてみれば、お客さんに和室とLDK側を行き来してもらうときに「土間は跳び越えてください」とは言いにくい。
かといって土間に1歩降りるのもイヤでしょうし、そのためだけに常時土間にサンダル的な物を出しておくってのも、なんだかなぁ。
そこで翌週の打ち合わせの際、「土間を通らずにスムーズに和室への行き来ができるようにしたい!」と(嫁が)プレゼン。
気弱な私は「でも今さら、なかなか難しいっスよねぇ?」とか小声で言ってる役。
独立型和室という当初のコンセプトを崩してしまう要望にもかかわらず、桐山さんたちは真剣に話を聴いて、その場で前向きな検討を始めてくれました。これは嬉しかったです。
それをいいことに私の方も
「式台(スプーンカットの板)をもう1枚つけてくれたらいいんじゃないでしょうか」
などと調子に乗った発言をしたりしつつ、
翌週、こういう方法で解決となりました。
LDK側の床を少し伸ばし、直接和室に渡れる道を作る。
シンプルかつ的を射た解決策でした。
さらにさらに、この件で私たちの気持ちを汲んだ桐山さんたちは、家族用玄関の作りも私たちに合わせて改善!
家族用玄関の側からも和室に出入りできるようにしてくれました。頼んだわけでもないのに。
これにより、当初の「独立性の高い来客用和室」はすっかり無くなってしまいましたが、代わりに「日常で使いやすい和室」が生まれました。
これはもう、私たちにとっては大正解!
なにしろ子供が小さい今、和室の活用頻度は極めて高いのです。
毎日眠っている子供を抱いて、あるいは寝ぼけ眼の子供を歩かせて、和室に行き来しています。
ですから、スムーズかつ安全に行き来できるようになったことの恩恵は毎日受けまくり。本当に良かったです!
今回言いたいのは、独立した客間が良いとか悪いとかいうことではありません。それは住む人の暮らし方によるので。
部屋は、その位置や広さだけでなく、周囲との接続のしかたによって使い方が全く変わるということ。
自分たちの暮らし方は自分たちがいちばん分かっているんだから、それに沿う変更はなるべく早く、遠慮せずに伝えること。
図面を見せてもらったときに、それを自分の家として、3Dでイメージすることの大切さ。
自分にそれができないなら、奥様にやってもらうこと(笑)
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玄関の話のはずが和室の話にすり替わってしまいましたね。
とにかく、このようにわが家の玄関は和室と接続しています。
間取り変更を経て出来上がった玄関の姿を、次回から写真付きで上げていこうと思います。