【OOSHITA’s BLOG】

北陸出張から無事帰ってきました。
北陸は食べ物も美味いし、見どころも多いし、人もあったかいし、本当にいいところですね!
今度は仕事抜きで行きたいものです。

…と言いつつ、今日からは東京に来ております。もちろん仕事の関係です。

田舎者の私は、東京と聞くと銀座あたりのビル街を連想してしまうんですが、今回の出張先はこんな所。

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周りは大学や飛行場、のどかなものです。
けっこう一軒家も建っています。
東京にもこういう田舎があるんだと思うと、なんだかホッとしますね。

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さて、ハウスメーカー巡りの続きです。

I社を訪問してしばらくしてから、私たちは再び大垣中日ハウジングセンターを訪ねました。
今回の目的はS社。子供から大人まで誰でも知っている、業界最大手の大企業です。

S社は鉄骨住宅も木造住宅も展開しています。ちなみにここにあるモデルハウスは鉄骨。
I社で色々と説明を受けた後でしたが、まだ私は鉄骨と木造のどちらを選ぶか決めかねていました。
で、とりあえず何でもいいから見ておこうという気持ちでS社へ。

モデルハウスは、当然のように立派なものでした。
広いリビングの壁には大きな石が貼られ、広い中庭もあったりして。

…ただ、それしかおぼえていません。
全体的に上品な気がしましたが、「何が良かった?」と言われると、ちょっと返答に困ります。

営業さんは、ちゃんと構造や建材の話もしてくれましたよ。
しかし、覚えているのはS社独自の良い外壁材があるということと、外壁材の取り付け方を半可動式にして、地震等の際に破損しにくいようにする工法があること…

…それくらい。

先ほどの石張りの壁はものすごく重厚でかっこよく、嫁ともども「ここまでスゴイのは無理でも、こういう雰囲気の壁が作れたらいいな」と盛り上がりましたが、それ以外にはあまり印象に残るものが無かったというのが正直な感想です。

その次に行った大手D社も、実は同じような感じでした。
高級感あるアクセントウォールと「阪神淡路大震災で1軒も全壊しなかった」という話だけが印象に残り、あとはあまり覚えていません。
(ちなみに、全壊ナシというのはD社に限らず、大手HMの多くに当てはまるようです)

営業さんは両方とも控えめで良い人そうでしたが、あまり説明は得意ではない、あるいは私たちに何を説明して良いのか分からないうちに終わってしまった。そんなふうに見えました。
どちらも名高い大手としてかなり期待して行っただけに、ちょっと肩透かしを食った感は否めません。

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もっとも、その原因の半分(以上)は、例によって名前も書かず、営業さんに背を向けて歩いた私たちにあるのだと思います。

充分な説明がほしければ、ある程度自分たちから質問するとか、自分たちがどんな家を建てたいのかを話すとか、せめて営業さんの顔をしっかり見て話を促すとか、そういう姿勢で行くべきでした。

「相手は営業マン、自分は客、だから相手が全部説明してくれて当然」

あるいは

「しっかり話を聞いてしまうと、そのまま断れなくなってしまうんじゃないか」

そんなふうに思ってしまいがちですが、それではせっかく情報を得られるチャンスを自分で棄てることになります。

たとえば「ウニが食いたい!」と思って寿司屋に行ったら、ちゃんとウニを注文しますよね。「おまかせ」を頼んだ結果ウニが入ってなかったからといって、大将を責めるわけにはいきません。
何も注文せずにただ座っていたりしたら、何も出てこないのが当たり前。
食べたいものを食べられず、損をするのは自分です。

欲しい物を伝えもしないのでは、きっと望む物は出てきません。

まして、契約に至らない限り1円も払わない私たちは、本来「客」と言えるかどうかも微妙な立場。
ちゃんと説明を聞きたければ、ちゃんと営業さんと話をして「教えてもらう」ことが必要だと、私は思います。

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このときの私たちも、結局S社やD社についてほとんど情報を得られないまま、気がつけば「ありがとうございました〜」と言われてモデルハウスを後にしていました。

各社のカタログなどには目を通し、少しは知識を詰め込んでいたのに、S社やD社で何を知りたいのか、全く整理できていませんでした。
また、営業マンに対しては距離を取りすぎていました。
その結果、ほとんど収穫ナシの状態で帰ってきたわけです。

家の説明をしたい営業さんと、説明を聞きたい私たち、目的は一致していたハズなのに…もったいない話ですよね。

ですから今日の結論は、

せっかく展示場に足を運ぶなら、変に営業を恐れたりせず、ちゃんと話を聞く姿勢で行く!

コレです。

ええ、当たり前のことを偉そうに言っただけです(笑)
でも、自分たちの家を建てたい、自分に合ったビルダーで少しでも良い家を…と思うのなら、こちらが何を求めているのかをちゃんと営業マンに伝えることから始めるべき。

そう思います。